【2024年版】基本情報技術者試験とは?試験概要や難易度、合格率について解説!

FE 解説

 IT業界に興味がある方でも、このような疑問を持ったことはないでしょうか。

 「何をしている業界なのか全然わからない。」

 「興味はあるけど、何から勉強したらいいんだろう?」

そこで今回は初めに学習するおすすめ資格として、ITエンジニアの登竜門とも言われる「基本情報技術者試験」について解説します。

本記事では実際にIT業界で働いている筆者から、試験概要や難易度についてご紹介していきます。
受験予定の方や試験の概要を知っておきたい方は参考にしてみてください。

基本情報技術者試験とは

 はじめに、試験概要について以下の内容に沿ってお話していきます。

  • 主催団体と資格に対する業界の認識
  • 開催時期
  • 出題方式と受験方法

IPAが主催する国家資格

 基本情報技術者試験(FE)は情報処理推進機構(IPA)が主催している国家資格試験です。
合格することでITを活用したサービスや製品、システム、ソフトウェアについての基本的な知識・技能を持っていることを証明できます。

 IT業界には医師や弁護士のような独占業務は存在しないため、資格を持っていないと従事できない仕事はありません。
必須の資格ではありませんが、知識の土台があることを証明する資格として人気を集めています。

また、2023年4月から試験の方式が変更されており、1年を通して受験可能になりました。
詳しい変更点などは別の記事でご紹介します。

開催時期は?

先ほど申し上げた通り、基本情報技術者試験は1年中受験することが可能です。
ただし、不合格になると次に受験できるのは1か月後という点だけ注意してください。

なお、申し込みはこちらのページから行うことができます。

出題方式と受験方法

 基本情報技術者試験は科目A(旧午前試験)と科目B(旧午後試験)に分かれています。
科目AはITに関する知識全般を問う問題が出題され、科目Bでは疑似言語というプログラミングのような問題が8割を占めています。

試験方式はCBT試験というPCを使って出題され、解答を入力する形式です。計算などに使うメモ用紙や筆記用具は試験会場で貸し出してもらえます。

2023年の3月までは別日での受験が可能でしたが、現在は同日での受験が必須です。

難易度はどのくらい?

 ここでは、基本情報技術者試験の合格率について解説します。
また、ほかの情報処理資格とも比較していくので、FEの難易度について考えてみましょう。

合格率は約50%

 基本情報技術者試験の合格率は例年50%程度となっています。
社会人だけでなく学生も多く受験している資格のため、難易度としては決して高くない部類です。

とはいえ、学習する範囲が非常に広大な上に、科目B(午後試験)ではプログラミングの知識が重要になります。
そのため、特にIT未経験の方にとっては難しく感じる試験となっています。

ほかの資格との比較

 同じIPAが主催している情報処理資格として、ITパスポートや応用情報技術者試験があります。
それぞれの合格率はITパスポートが約50%、応用情報技術者試験が約20%です。

下位の資格であるITパスポートとほとんど同じ合格率になっていますね。
これは、基本情報技術者試験は情報処理技術者を対象とした専門的な資格で受験者が限られているのに対して、ITパスポートはすべての社会人・学生を対象としているためです。

まとめ

今回は基本情報技術者試験について解説しました。
以下、まとめになります。

・基本情報技術者試験は情報処理推進機構(IPA)が主催している国家資格試験
・1年中受験することが可能だが、再試験は最短1か月後
・合格率は例年50%程度だが、プログラミングの知識が重要

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